Hoosier RACING TIRE のタイヤテストを行いました。

2021年10月18日、群馬サイクルスポーツセンターにて、Hoosier RACING TIRE(フージャー レーシング タイヤ)のテストを行いました。

TARMAC RALLY 195/50R17
で、コンパウンドはソフトとミディアム。
左右非対称のトレッドパターンが特徴の、FIA公認タイヤです。
テストマシンの仕様は、以下の通りです。
86(ZN6) 前期
・エンジン:ノーマル
・駆動系:CUSCO クロスミッション
・LSD:CUSCO
・サスペンション:CUSCO グラベル用ショックアブソーバーを舗装路用にセットアップ
・バネレート:Fr:8K, Re:8K
・ブレーキ:ノーマルキャリパー、マスターバックレス、ABS配管バイパス
・ブレーキパッド:イマージュ、黒岩満好セットアップ仕様
テストコースの全長は6km、当日の天気は曇りでした。
ロングSSを想定し、3周連続での走行内容にて、テストを行いました。
テストドライバーの岩下英一 氏(運転席側、以下「岩下氏」)と黒岩満好 氏(助手席側、以下「黒岩氏」)
今回のテストタイヤについて
岩下氏、黒岩氏共に、コントロール性が非常に良いとの評価。
特にソフトコンパウンドは、熱が入り易くすぐにアタックでき、グリップ力、トラクションの掛かりが良く、マシンが手の内にできると絶賛の評価でした。
周回走行の3周目には、少しアンダー傾向が出るように感じられたが、実際の内圧変化は少なく、問題はないとし、マシンの熱ダレ(ショックアブソーバー、シフトフィール変化)等もあるため、十分な評価はできないとのことでした。
実際にラリーに使用するとしたら
岩下氏、黒岩氏共に、全日本ラリーでも通用するタイヤとの評価。
タイトで狭い道なら、熱が入りやすいソフト、
高速SSや20km超えのSSなら、温度変化がマイルドで、安定して使いやすいミディアムかなとのこと。
実際に使用する際は、ウエットコンパウンドもテストしたいとの前向きな声をいただきました。
総評
岩下氏
是非ウエットコンパウンドとカットパターンを試したい。
テストマシンの86との相性も良く、ウエットの特性が十分であれば、全日本でも戦えるタイヤだと思う。四駆ターボでも試してみたい。
黒岩氏
他社のラリータイヤや国産のSタイヤよりも使いやすいと思う。
ソフトは全体的にマイルド、ミディアムは非常に使いやすく、コントロール性が抜群だった。
ランサー(エボ9)でも試してみたい。
国産タイヤとの比較、ソフトとミディアムコンパウンドの比較の結果、非常に高い評価だったHoosier Racing TIRE。全体を通して、コントロール性の良さ、綺麗な摩耗性、なだらかなグリップ落ちが目立ち、ラリー競技での良い結果に期待が持てるタイヤテストとなりました。途中、ホイールが曲がってしまうほどの縁石ヒットがありましたが、パンクやエア漏れはなく、耐久性の強さも証明されました。
今後の競技シーンにおける新たな選択肢となること間違いなしのHoosier Racing TIRE。
MT+ Productsから購入できます。

約50km全開走行後の摩耗の様子
(ミディアムコンパウンド)

ホイールが曲がる程のヒットにも耐える、丈夫なサイドウォール